外科勤務に必須のスケジュール管理能力

看護師にとってスケジュール管理能力があるのは重要なことだが、特に外科に勤務するときには必須の能力となっているのが現状である。一般的な状況として、朝に1日のスケジュールを立てたとしてもその通りに終えられることは少ない。外来では患者とのトラブルの発生に対処しなければならず、病棟では急変に対応したり、ナースコールに急遽応じたりしなければならないからだ。

外来が多い場合には、患者の人数によって予定通りに診療が終わらないことも多い。そのため、適宜スケジュールを最適化しながら働ける能力があるのが望ましいのである。特に外科の場合、スケジュール管理能力を問われるのは予定外の仕事が増えやすいからに他ならない。

急変が発生したり、予定外に手術が長引いたりするのは外科に多いトラブルであり、それに応じて適切な順序を改めて考えて仕事をこなしていく必要が生じる。急に対応しなければならないものが生じたときに、どれを優先してこなすのが最適なのかを考えないと、取り返しのつかないことにもなり得るからだ。

状況を速やかに理解して優先順位を決められるようになるには現場経験が重要になるため、ベテランの看護師ほど重宝されている。一刻を争うようなトラブルが併発する場合もあるが、その際に上司が適切な人員配分をしてくれるとは限らない。自分でスケジュールを考えて、どこから手をつけるとリスクを最小限に抑えられるか、常に意識する必要があるのが外科の現場なのだ。