やりがいを感じられることもある

外科は、患者の疾患の外科的な治療を行うことが多い診療科だ。外科的治療というのは主に手術をすることを指し、例えば内臓の腫瘍や外傷などの治療をすることが多い。

手術によって疾患の改善を期待できるが、手術においては麻酔をかけたり、出血を伴ったりなど体に負担をかけることが多く、手術中や手術後に患者の容体が変化することもあり得るのだ。そのため、外科の看護師は患者の疾患はもちろんのこと、手術をしたらどうなるか、またどのような変化が予測できるか、実際の患者の変化にいち早く気づいて対応するなど鋭い観察力と判断力を必要とされる。

手術前には、手術に関する詳しい説明や準備を行うとともに、患者の不安を軽減させるための精神的なケアも行う。また、手術室への送り出し・迎えの他、術後管理など全身状態を随時チェックしていくことも求められるだろう。このように外科の看護師の仕事は、慎重で繊細、なおかつ緊張感を伴うものが多い。

しかし、術後の大変な期間を乗り越えると、患者は次第に快方に向かっていく傾向にある。手術をして疾患を取り除き、元気になって自分の足で退院していく患者の姿は、看護師の仕事の大きな励みになるだろう。手術をしたものの手遅れだったり、なかなか良くならなかったりというようなこともあるが、外科の患者は症状が改善して退院していく人が多いというのも特徴だ。そのため、外科の仕事は大変だが、やりがいがあると続けていく人も多いのである。